開幕から5連敗と苦しいスタートを強いられていたジェフユナイテッド千葉が、ついに今季初勝利を掴んだ。しかもその中身は「開始23秒」の電撃先制と、実に17年ぶりとなるJ1での白星――フクアリ(フクダ電子アリーナ)は歓喜に包まれた。

2026年9月6日、明治安田J1リーグ第6節でホームにガンバ大阪を迎えた千葉は、キックオフ直後の開始23秒にFW矢村健(29)が先制ゴールを奪取。後半7分にはMF津久井匠海(24)が追加点を挙げ、2-0で完勝した。これにより開幕からの連敗を「5」でストップ。そして何より、2009年11月22日のFC東京戦以来、実に6132日ぶりとなるJ1リーグでの勝利となった。
矢村健、開始23秒の”伝説の一撃”
先制点を演出したのは、右サイド・石尾陸登の低いクロスを矢村がワンタッチで合わせるという鮮やかな崩し。試合後、矢村本人は「ありがとうございます。そして、お待たせしました」と開口一番にコメントし、得点シーンについては「前半早々だったので、いいボールが来て、思い切り振り抜いてやろうっていう思いで、ボールにインパクトできた」と振り返った。今季加入したばかりの矢村にとって、開幕から続いた苦しい連敗の中でチームを勢いづける値千金の一撃であり、「ジェフ千葉に来てくれてありがとう」という趣旨のファンの声が相次いだ背景には、こうした新加入選手がクラブの長年の停滞を打ち破ったというストーリー性がある。
「6132日ぶり」――17年間という重みの正体
千葉が最後にJ1で勝利したのは2009年11月22日のFC東京戦。それ以来、幾度となくJ1昇格を果たしながらもリーグ最上位での勝ち星から遠ざかり続けてきた歴史があり、今回の開幕5連敗もその「勝てないクラブ」というイメージを象徴する滑り出しだった。だからこそ、矢村の一撃をきっかけに掴んだこの2-0が持つ意味は、単なる「今季初勝利」以上に重い。試合後、指揮を執る小林監督は「一概にこの勝利で何かを踏み出せたとは思えない」と慎重な姿勢を崩しつつも、「これをベースに戦いたい」と前を向いた。矢村自身も「なかなか勝てずに苦しい日々が続きましたけど、それでもなんとしても勝とうという思いだけは、誰も捨てなかった」と、苦しい期間を耐え抜いたチームの矜持を語っている。
フクアリを包んだ「Win By All」コール
スポーツ報知の取材班は試合後、「後半、飲水タイム明けの『Win By All』コールはすごかったですね。フクアリの一体感に鳥肌が立ちました」と綴っている。「Win By All」は千葉が掲げるスローガンだが、開幕5連敗という現実の中でそれを声に出し続けることは決して簡単ではない。今回の勝利は、そうしたサポーターの粘り強い後押しが結実した瞬間でもあった。
ファンから溢れた歓喜の声
- 「そして、ジェフ千葉が勝っているー! しかもクリーンシートで!」(@smilechiko)
- 「矢村選手、ジェフ千葉にきてくれてありがとうございます‼️ 今日のジェフ、みんな良かったな〜」(@calciotaro)
- 「矢村はジェフ千葉の救世主となり得るか。ていうか、なれ。その為にジェフに行く決断をしたのだから。」(@gots0038)
- 「矢村健、ジェフ千葉を背負える漢」(@ppdkwJAPAN)
- 「2009年11月22日以来のJ1勝利 開幕5連敗からやっと勝ち点3掴めた 黄色いユニフォームがフクアリで躍動していた 勇気をもらった90分」(@TAKUYA07860352)
- 「9/6 明治安田J1リーグ第6節VSガンバ大阪戦inフクアリ 試合は2-0の完封、2009年11月22日以来のJ1での勝利となりました🥳 6試合目して掴んだ勝利は最高です!」(@JEF12CLM26)
- 「ハマスタで゛アゲアゲ フクアリで 17年振りのJ1勝利でアゲアゲ 最高の週末でしたね😀✌️」(@4277Itchie)
- 「チームのみなさま、ありがとう😭😭 J1での久しぶりの勝利を見届けられて大変幸せです、、!! フクアリな雰囲気やチームとしての一体感、熱気が最高でした」(@mofu_united)
- 「選手、スタッフ、サポ。それぞれの気持ちが呼応し、ひとつになった。待ち侘びた、この瞬間。(中略)これぞ一体感、まさにフクアリ劇場。この景色、この熱狂、やっぱり最高だよ、ジェフ千葉!」(@3BCY84xpdorJOQC)
- 「総統閣下はジェフユナイテッド市原・千葉が大雨が心配なフクアリでガンバ大阪に2-0で勝ったことに大変お喜びのようです。16年9ヶ月ぶりのJ1勝利!ヤッター!カンパーイ!」(@fmmttb)
- 「#千葉 17年ぶりのJ1勝利、本当におめでとうございます🎉 後半、飲水タイム明けの『Win By All』コールはすごかったですね🔥 フクアリの一体感に鳥肌が立ちました」(スポーツ報知 サッカー取材班 @hochi_football)
一方で対戦相手であるガンバ大阪サポーターのブログ「RK-3はきだめスタジオ」では、過去にも同様の「連敗中のチームに勝ち点を献上してきた」実績を自虐的に振り返る投稿があり、今回の一戦もその”実績”に新たな1ページが加わる形になったと苦笑まじりに綴られている。相手サポーターの視点からも、それだけ千葉の勝利への渇望が伝わるエピソードと言えるだろう。
次節はアウェーで東京ヴェルディ戦を控える。今回の勝利で最下位からの脱出を目指す千葉にとって、この一勝を「一過性の出来事」で終わらせず、小林監督の言う「これをベースに戦う」姿勢を継続できるかが問われる。矢村・津久井という新たな得点源を得た千葉の巻き返しから、目が離せない。
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