大谷翔平が「膝の痛み」で26日ぶりにスタメンを外れた一戦で、代わりにマウンドに上がったのは佐々木朗希。エースの穴を感じさせない投球で、球場を沸かせた。

大谷、本人申告の「膝の痛み」でまさかのスタメン外れ
7月31日(日本時間)のマリナーズ戦、ドジャースのロバーツ監督は試合前会見で大谷のスタメン外れを発表した。理由は左膝の痛みで、前日に治療を受けていたという。大谷自身が「違和感がある」と申し出たことが今回の決定につながったとロバーツ監督は説明し、「非常にいい状態でスイングできていたけど、大事をとった」とコメント。6月11日のパイレーツ戦から続く左膝の張りに加え、右上腕二頭筋にも再び違和感が出ているとされる。故障者リスト(IL)入りには監督は否定的な姿勢を示しており、あくまで大事を取った1日休養という位置づけだ。今季23本塁打・打率.289と好調を維持してきただけに、無理をさせない判断は妥当という受け止めが多い。代打1番にはエドマン、DHにはテオスカー・ヘルナンデスが入った。
佐々木、自らの意思で初のABSチャレンジ 際どい一球をストライクに変える
初回、佐々木は打者への投球判定を不服として自ら頭に手をやり、ABS(自動判定システム)チャレンジを発動。球審の判定を覆し、ボールのおよそ3分の1がストライクゾーンをかすめていたことが確認され、見逃し三振を奪った。ドジャースの先発投手陣の中でも自らチャレンジを要求するのは異例とされ、これまでは大谷が1度使った程度だったという。初球から最速101.5マイル(163.3キロ)をマークするなど立ち上がりから100マイル超を連発し、5回まで無失点。中5日での登板ながら制球・球威とも上々の内容で、白星から遠ざかっていた今季5勝目に大きく近づいていた。
6回に一転、押し出し四球などで2失点も5勝目の権利を残して降板
勢いに乗っていた投球は6回に一変する。先頭のアロザレーナに二塁打を許すと、その後もランナーを溜め、C.ローリーへの押し出し四球などでこの回2失点。一死満塁のピンチで降板となったが、2番手のJ.ドライヤーが後続を断ち、追加点を許さなかった。それでも味方打線が4回に捕手ラッシングの3ランで5点を先制していた貯金が効き、佐々木は5勝目の権利を持ってマウンドを降りる形となった。1回にはベッツの適時二塁打で2点、6回裏にはT.ヘルナンデスのソロも飛び出し、ドジャースは終始リードを保って試合を進めた。
ベンチでのパヘスの一幕にスタンド総立ち
降板後のベンチでは、中堅のパヘスが佐々木に歩み寄り、胸に手を当てて言葉をかけるという一幕があった。最後は佐々木のお尻を軽くポンと叩き、労いの気持ちを表現。本拠地のファンは総立ちで拍手を送り、同僚たちも右腕の好投を称えたと伝えられている。大谷が休養する一戦でチームを支えた佐々木の姿に、スタンドも温かい反応を見せた形だ。
【追記】試合終了、ドジャースが6-2で勝利し佐々木は5勝目を確定
試合はその後ドジャースが逃げ切り、最終スコア6-2でマリナーズに勝利。佐々木は5回1/3・90球・7奪三振・被安打5・2失点(自責2)の内容で、今季5勝目を正式に記録した。中5日の登板で試合終盤まで緊張感のある投球を続け、大谷が休養した一戦をしっかり勝利で締めくくった形だ。

この日の投球には、ファンからもさまざまな声が寄せられている。
- 「大谷さんも安心して休めるね」——主砲の欠場をカバーする投球に安心感を覚える声。エースが休んでも投手陣が踏ん張れるという信頼感の表れだ。
- 「6回で崩れたのは焦りが出たかな?」——5回まで完璧だっただけに、6回の乱調を惜しむ声。それでも大崩れせず食い止めた点を評価する論調が中心だった。
- 「自らABSチャレンジって度胸あるな」——際どい判定を自分の目で見極めて要求した冷静さに驚く声。度胸と制球力の両方を評価する反応が目立った。
次回登板でも、大谷不在の穴を感じさせない安定感を見せられるか注目したい。
SV編集長:投球内容より、自分の意思でチャレンジを要求したところに目が留まった。ルールが変わると、こういう新しい見どころが生まれるのが面白い。
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