元巨人・岡本和真内野手(ブルージェイズ)が、大谷翔平が持っていた日本人メジャー1年目の本塁打記録を塗り替えた。後半戦の大スランプを乗り越えての一発は、本拠地敵地のファンをも騒然とさせる歴史的な一撃になった。
7回の一振り、初球シンカーを中堅深くへ
岡本は敵地レッドソックス戦の7回1死一、二塁の場面で、初球のシンカーを完璧に捉えた。打球速度は約162キロ、飛距離は約124メートルという豪快な3ランで、打球は中堅最深部へ飛び込んだ。この一発で2018年に大谷翔平がエンゼルス時代に記録した22本塁打を上回り、日本人選手のメジャー1年目における本塁打数で歴代最多を更新した。
大谷の記録との違い-367打席23歳 vs 411打席30歳
数字の上では「大谷超え」だが、記録の性質には違いがある。大谷が22本塁打を放ったのは2018年、23歳・367打席時点でのことだったのに対し、岡本は30歳・411打席目での達成。同じ「日本人ルーキー」でも、渡米した年齢もキャリアの背景も異なる。今季からポスティングで巨人からメジャー入りした岡本にとって、経験豊富なNPBの主砲がメジャーの変化球攻めにどう対応するかという意味でも注目されてきたシーズンであり、その到達点として意義のある記録更新といえる。
ゲレーロJr.が見せた「日本式リスペクト」
本塁打を放ちベンチに戻った岡本を、盟友のブラディミール・ゲレーロJr.が出迎えた際の振る舞いも話題になっている。右手同士をコツンとぶつけたあと、ペコリとお辞儀をするという、岡本との間で恒例になっているという日本式のセレブレーション。異文化を自然に取り入れて相棒を称える姿は、記録の内容そのものと並んで多くのメディアが取り上げるエピソードになった。
本人は淡々「特にないですね」-後半戦不振を乗り越えて
歴史的な記録更新にもかかわらず、試合後の岡本は至って冷静だった。「特にないですね。一番は試合に勝つことだと思いますし、また明日も頑張りたいなと思います」とコメント。5回に放った二塁打(8試合ぶりのヒット)についても「あれはホッとしましたし、その後のホームランもちゃんと捉えられて良かった」と振り返った。岡本はオールスター明けから18~21打席連続無安打に陥り、7月22日には本拠地ファンからブーイングが起きるほどの深刻なスランプでスタメンを外れた時期もあった。本人は「球宴休みで期間が空いてしまい、僕は空くとこういうことがよくあって」と不振の背景を率直に語っており、記録達成の裏にあるここ数日の苦しい戦いを知るファンほど、今回の一発を素直に喜ぶ反応が目立った。
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