W杯4位に終わったフランス代表に、ついに新しい船長が決まった。フランスサッカー連盟(FFF)は現地時間7月28日、本部で記者会見を開き、次期代表監督にジネディーヌ・ジダン氏(54)が正式就任したと発表した。

正式発表の中身、契約は2030年W杯まで
Fabrizio Romano氏(Tier1)によると、ジダン氏との契約は2030年W杯まで。会見はFFF本部で行われ、ジダン氏はFFF会長と握手を交わす写真とともに公式に紹介された。会見後にはジダン氏が居残ってサポーターのもとへ直接向かう場面もあったといい、就任初日から「レジェンドの帰還」を印象づける滑り出しとなった。今回の発表は、本ブログが7月17〜18日に報じた「最終合意間近」の状態(当時記事)に対して、宙に浮いていた話が正式契約という形で決着した続報にあたる。
1998年の英雄が、今度は指揮官として代表に戻る
ジダン氏といえば、1998年の自国開催W杯で決勝2得点を挙げフランスを初優勝に導んだ最大の功労者。現役引退後は指導者に転身し、レアル・マドリードの監督としてUEFAチャンピオンズリーグ3連覇という前代未聞の実績を残している。ただし、クラブと代表では勝手が大きく異なる。強豪クラブは毎週試合を重ねてチームを作り込めるのに対し、代表監督は年に数える程度の合宿でしか選手と向き合えず、まったく別の手腕が求められる仕事だ。「クラブでの栄光がそのまま代表でも通用するか」という視点は、単なる期待の裏返しとして今後のジダン采配を見る上で外せない論点になる。
14年間フランスを率いたデシャン監督の去り際
後任に指名されたジダン氏の裏側には、14年間フランスを率いたディディエ・デシャン前監督の退任がある。2018年W杯優勝を含む黄金期を築いたデシャン氏だが、今大会は3位決定戦でイングランドに4-6で敗れ4位という結果に終わった。退任理由についてデシャン氏本人は「自分の利益のためではなく、代表チームのための決断だった。周囲の雰囲気があまりに息苦しくなっていたから」と説明しており、長期政権特有の重圧がにじむコメントを残している。同氏は「個人的には素晴らしい冒険だった」とも振り返っており、惜しまれながらの勇退という形になった。
ファンの反応は「新時代への期待」と「様子見」が半々
- 「A NEW ERA BEGINS TODAY(新時代が今日始まる)」「THE LEGEND OF THE BLEUS IS BACK(レ・ブルーのレジェンドが帰ってきた)」——サッカーメディア系アカウントからは手放しの歓迎ムード。1998年優勝メンバーの帰還という物語性の強さが、素直な高揚感につながっている
- 「Zidaneの実力は疑いようがないが、代表の仕事はこれまで数々の名将を苦しめてきた」という冷静な声も。クラブと代表の違いという、サッカーファンなら誰もが気になるポイントを的確に突いた反応で、期待と不安が同居する滑り出しであることがうかがえる
クラブでは頂点を極めたジダン氏が、勝手の違う代表監督としてどんな采配を見せるのか。次の代表招集・親善試合が、その采配を占う最初の材料になりそうだ。
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