菅野智之、山本由伸を上回り日本人単独トップ12勝目に指揮官「バーランダーやシャーザーと同じ」の最大級賛辞←ファン仰天「47勝のうち12勝は菅野」

野球

ロッキーズの菅野智之が、またもチームを救う一勝を積み上げた。8月12日(日本時間)のダイヤモンドバックス戦で6回2失点の力投を見せ、今季12勝目(5敗)をマーク。これで山本由伸(ドジャース、11勝)を上回り、日本人投手単独トップに立った。

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初回2失点も、そこから無失点で試合をつくる

立ち上がりは厳しかった。初回1死からキャロルにバックスクリーン右へのソロを浴びると、2死からは4番マルテにもスイーパーを右越えに運ばれ、いきなり2点を失う。ここで崩れてもおかしくない立ち上がりだったが、菅野はそこから6回まで一切の追加点を許さなかった。93球で6安打・無四球・5奪三振、失点はいずれも初回のソロ本塁打2本のみという内容で、クオリティースタートを達成した。

チームもこれに応え、6回にキャロスの2ランで同点に追いつくと、7回に勝ち越し。ロッキーズが3-2で競り勝ち、菅野に12勝目のプレゼントとなった。

ヌートバーとの3打席目、自らABSチャレンジを要求

0-2の場面で迎えた元同僚ラーズ・ヌートバーとの3打席目には、印象的な一幕もあった。1-2からの低め直球が一度はボール判定されたが、菅野自らABS(自動ボール・ストライク判定)チャレンジを要求。判定が覆ってストライクとなり、そのまま見逃し三振を奪っている。ヌートバーとはこの日3打席とも無安打に抑え込んだ。

ロッキーズ47勝のうち12勝が菅野、「4分の1以上」を1人で稼ぐ

今季のロッキーズはここまで47勝と苦しいシーズンを送っているが、そのうち12勝は菅野1人によるもの。つまりチームの勝ち星の4分の1以上を、36歳の右腕が単独で稼いでいる計算になる。1年510万ドル(約8億円)という決して高額とは言えない契約で、低迷するチームを実質的に支え続けている構図は、7月末の「自己最多11勝目」の記事(下記関連記事参照)から変わらないどころか、さらに際立った形になっている。

指揮官シェーファー監督「バーランダーやシャーザーと同じ、間違いなくその1人」

試合後、シェーファー監督は菅野の投球についてこう語った。「トモは失点を最小限に抑える能力にたけている。今日もそれを証明した」。さらに続けて、「メジャートップクラスの投手、バーランダー(タイガース)やシャーザー(ブルージェイズ)は試合中に打者1人1人に合わせて修正するのがうまいですが、トモも間違いなくその1人だ」と、球界を代表するサイ・ヤング賞投手たちの名前を挙げて最大級の賛辞を送った。低迷するチームの指揮官からこれほどの言葉を引き出しているあたりに、菅野がロッキーズの中でどれだけ信頼されているかがうかがえる。

ファンの反応

  • 「ロッキーズの47勝のうち12勝は菅野なんやwwwwwwwwwww」
  • 「コロラド・ロッキーズの菅野智之投手、初回にHR2本浴びて火だるまになるかと思いきや、その後は0点に抑え12勝目。菅野投手はHRの被弾率は高いけれど殆どがソロ。ランナーが出ると投球が変わるのかも知れない。がんばれ、菅野!!」
  • 「山本とはチーム内の立場や対戦相手が違うのは承知しているが、あの球速で早くも12勝をあげるなんて誰が想像していたことだろう。老練な職人技がメジャーで通用していることに大拍手」
  • 「ロッキーズの勝ち星の1/4を担ってる菅野おじさん」
  • 「菅野智之が今季12勝目!名将から最大級の賛辞」
  • 「12 dubs for Tomogoat」(”トモゴート”に12勝目、の意。海外ファンが付けたニックネームで祝福)
  • 「I know you won’t but please do it again tomorrow」(次はできないと分かってるけど、明日もまた同じことをやってくれ)
  • 「From Blake Street’s thundering bats of yore to “mayhap next campaign,” We master well the noble art of nearly-almost-gain. So hoist thy banners high, heed not final score, For here the truest victory is when the ball flies more…unto the realm of Wyoming’s distant shore!」(低迷が続くチームを自虐混じりに詩調で茶化しつつ、その中で輝く一勝を称える海外ファンのユーモラスな投稿)
  • 「Great game! Keep the momentum going!」(素晴らしい試合だった、この勢いのまま頼む)

SV編集長:低迷するチームの中で、指揮官がバーランダーやシャーザーの名前を出してまで褒めるというのはそうそうないこと。派手さより「失点を最小限にする」職人技が評価されているのが菅野らしいと思う。

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